風俗店店長を刺した男はビルから転落死。謎の多い事件の捜査状況は?

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11日未明、東京・池袋のビルの9階に入る風俗店「F」で、40代の男性店長が男に包丁で刺されて重傷を負った。直後、男は9階の非常階段から転落して死亡。警視庁は殺人未遂事件として捜査中だ。店長と男の間に何があったのか。 Fは電車痴漢プレーで有名な老舗イメクラで、JR池袋駅北口にある地下1~9階まで多様なジャンルを取り揃える“風俗ビル”に店を構える。11日午前0時過ぎ、「財布を忘れた」と告げて店を訪れた男は店長の背中と脇腹を刺した。男は直後、外の非常階段から、隣接するビルの間に転落死。土曜深夜の池袋は物々しい雰囲気に包まれた。 なぜ店長は刺されなければならなかったのか。池袋の風俗業界に詳しい関係者は「Fの内部事情に明るい者の犯行だろう。強盗ではなく怨恨じゃないか」と指摘する。 「現場から目と鼻の先に交番があって、犯行リスクが大きい。それでも盗みに入るなら、ビルで一番の人気店『J』に入るはず。地下1階のJは9階のFより逃げやすいし、金もある。女の子に稼ぎを渡した後でFにある金は50万円前後だろう。強盗傷害で6年以上の懲役を食らうのは割に合わない」 風俗にありがちなストーカー客の線も「直接、嬢を狙うよ」(前同)と薄そうだ。ゆえに、男は最初から覚悟の上で店長を狙った可能性が高い。 ビル内の同業者はFの抱えていた問題に言及する。「Fでは雇った男性従業員が嬢に手を出したり、金を盗んだりして、全然定着しなかった。 店長が強い口調で従業員を叱っているのをよく見かけたよ。厳しさについていけない従業員が先月も、うつ病のようになって辞めていった」と明かす。 きゃしゃな体格の店長が男を階段から投げ落とすことは難しい。重傷を負っていたらなおさらだ。「確実に店長がいる時間帯を知っていて、刺し違える覚悟で殺害を狙った人物の犯行だろう」(前同)。店長は辛うじて命が無事だったことだけが幸いだ。警察は男の身元について調べを進めている。 (エキサイトニュース)
6月11日におきた奇妙な事件である。 警察は男の身元について調べを進めているというから、事件から3日たってもまだ身元がわからないわけだ。 つまり、飛び降りて死んだ男は、身元がわかるようなものを持たずに犯行に及んだ可能性が高い。 普通なら、外出するときは、何がしか身元特定につながるものを持っているものだ。 財布の中のクレジットカードをはじめ、免許証や保険証、各種ポイントカードなど、身元を調べる手がかりになるものを、普通は持ち歩いているものだ。しかし、まだ身元がわからないということは、そういったものを持っていないのだろうか。普通なら持ち歩くものを一切持っていないのだから、意図的に身元がわかるものを持たなかったとしか考えられない。 つまり、最初から店長を狙った、覚悟の上の犯行の可能性が高いということだ。そして犯行後、自分は飛び降りて死に、身元もわからなくする。 男がもしこのとおりのことを実行したのなら、なぜそこまでするのかという疑問は残る。 記事にも、「確実に店長がいる時間帯を知っていて、刺し違える覚悟で殺害を狙った人物の犯行だろう」とある。 だが、それなら店長にも心当たりがありそうなものだ。 刺し違えても殺そうとするほど自分を恨んでいる人間がいるなら、見当くらいつくのではないか。 ただ、男が死んだ状況を考えると、刺し違えても殺そうとしたのではない可能性もある。 なぜなら、男は外の非常階段から、隣接するビルの間に転落して死亡したからだ。もしかすると、男は隣のビルに飛び移ろうとして失敗したのかもしれない。つまり、逃げようとして誤って落ちたわけだ。それなら、刺し違えても殺そうとしたのではなくなる。この場合は、ただの物取りである可能性が高いから、捜査は振り出しに戻ってしまう。 ただ、記事では隣のビルに飛び移ろうとした可能性について言及していないし、隣のビルに飛び移ることが可能な構造なのかもわからない。 男は、「財布を忘れた」と言って店に来ている。それが本当なら、男は事件を起こす少し前に客として店に来たことになる。その事実はあるのだろうか。これは重大なことなのに、記事はそのことに触れていない。 なぜ重大かというと、事件の前に来ていれば、そのときトラブルがあった可能性があるからだ。また、客として来たのなら、男が残した精液からDNAが検出できるかもしれない。それは、その男の精液が付着した可能性のあるおしぼり等を調べればわかることだ。それがあれば、今後の捜査の進展は速くなるだろう。だが残念なことに、この記事ではその可能性にも一切触れていない。