2017年04月27日 風俗部ニュース PR
性風俗業界で働く女性のセカンドキャリア支援に取り組む一般社団法人「GrowAsPeople」(GAP、東京都)は、女性たちの収入や働き始めた動機などを尋ね、初の報告書「夜の世界白書」にまとめた。 20代初めまでは月の約半分働いて、手取り80万円以上と高収入だが、年を重ねるごとに激減。多くが将来に対して漠然とした不安を感じており、職業についても「誰にも知られたくない」と考えていることが分かった。 調査は2015年4月~16年3月に実施。ホテルなどで客と会う無店舗型風俗店(デリバリーヘルス)で働く女性ら377人から有効回答を得た。 出勤して客から指名があり、働いた「実働日数」は1カ月平均11.8日で、平均月収は43万995円。年代別では、18~22歳が1カ月に16日働き、81万9200円を得て、ともに最多だった。だが、平均月収は加齢とともに急降下。43歳以上では18万2000円に落ち込んだ。 働き始めた動機(複数回答)は、生活費が96人で最多だった。学費、奨学金や借金の返済、娯楽費も含めた経済的な理由は延べ215人。「なんとなく」始めた人も47人いた。うち22歳以下が3分の1を占め、若い世代の多さが目立った。GAPによると、多くの業者がインターネットでの求人広告に力を入れており、誰でも簡単に「短時間、高収入」をうたう求人情報に接することができるため、若い世代が業界に入ることへのハードルが下がっているとみられる。 GAPでは、相談者は原則3カ月間のインターン経験後、面接指導や履歴書の添削など転職支援活動を行う。12~16年度、性風俗業界で働いていた女性37人が他の仕事に就いたという。GAPのメールアドレスは([email protected])。【福島祥】 (出典:毎日新聞)