騎乗位は妊娠しづらい体位という噂は本当?徹底調査して妊娠確率を下げる他の方法も伝授
150 views騎乗位では精子に重力がかかるため妊娠しにくいのは嘘
騎乗位とは、女性が男性の上にまたがった状態になるセックスの体位です。つまり騎乗位のときには膣の入口、そして子宮口が下を向いている状態になります。 そのため騎乗位のまま射精すると、精液には重力がかかります。つまり精子は子宮内に昇っていくことがうまくできず、それだけ妊娠しづらくなってしまう、そんな噂があります。しかしこの噂は、嘘なのです。 ただし妊娠しやすくなる体位として、正常位やバックを挙げる医師もいるのは確かです。これは子宮がの形状がスポイト状になっているため、男性が上になっている体位の方がより精液を子宮に受け入れやすいとされているのが理由です。しかしこれも「効率が少し良くなる」程度の話なのです。確かに地球には重力が存在し、物体は高い場所から低い場所へ落ちるものです。そのため、騎乗位での射精だと精子は鯉の滝登りのように重力に逆らわなければならないわけです。そう考えると、確かに騎乗位は妊娠しにくいようにも思えてきますね。 しかしそもそも実際問題として、射精後の精子の勢いは地球の重力に負けるようなものではありません。運動性の高い精子であれば、どんな体位でも一目散に膣内を通り、子宮口を抜け、子宮内の卵子めがけて到達するものなのです。つまり体位と妊娠の確率はあまり関係ないわけですね。いつまでも中出ししてくれないセフレに「騎乗位だったら重力で妊娠しないから大丈夫」って謎理論かまして音信不通になった話する?— ここあさま (@kokoasama0413) December 20, 2019
騎乗位の他に妊娠しにくい・しやすいと言われている体位
妊娠しにくい体位 | 騎乗位・座位 |
妊娠しやすい体位 | 正常位・バック |
妊娠・妊活のコツはセックスの「気持ち良さ・日程・頻度」
残念ながら「妊娠するかしないかの確率に、体位はほとんど関係ない」のが真実です。それでは妊娠するには、自然に任せるしかないのでしょうか? 実はそんなことはありません!妊娠・妊活のコツは、セックスの「気持ち良さ・日程・頻度」の3つに影響を受ける、と言われているのです。そこでこの3つのポイントについて、1つずつ説明していきます。オーガズムも妊娠を高める!お互いが気持ちよくなる体位でセックス
妊娠の確率を上げるために大事なポイント、1つ目は「セックスの気持ちよさ」です。セックスが気持ちよいのは良いことですが、それが妊娠のしやすさに関係している、と考えている人は少ないのではないでしょうか。 しかし実は、セックスの気持ち良さが妊娠のしやすさに関係があるとする研究結果があるのです。それは、「射精の1分前~45分後のタイミングで女性がオーガズムに達したとき、より多くの精子を子宮内に保持しておくことができる」との結果。 ただ、男性がオーガズムを迎えた後、改めて女性をオーガズムに達するようにしてあげるのは少々大変です。そう考えると、男性が達する直前に女性がオーガズムに達するか、男女が同時にオーガズムを迎えるのが理想的になります。 言葉にするのは簡単ですが、男女が同時にオーガズムを迎えるのは、なかなか難しいものです。お互いが「気持ちいい」と感じられる体位でセックスすることで、同時にオーガズムに達する確率も上がるもの。パートナー同士で話し合ったり、さまざまな体位を試してみたりするのも大切になります。 下に男女が一緒に気持ちよくなれるような、セックスの体位や方法について紹介している記事のリンクがあります。こちらの記事を参考に、さまざまなセックスを試してみてください。 〇関連記事:定番!気持ちいいセックスの体位と挿入方法と腰の振り方について
排卵日の2日前が妊娠しやすい!排卵日からの計算方法
妊娠とは精子と卵子が出会って起こるものですから、妊娠するには排卵日当日にセックスするのが一番良い、と思うかもしれません。しかし実際には、妊娠するためには「排卵日の2日前」にセックスをするのが良い、と研究によって判明しているのです。 膣内で射精された精子は、3~5日間は生き延びて子宮内で卵子を待ち伏せられます。また膣と子宮をつなぐ「頸管」と呼ばれる器官があり、そこから「頸管粘液」が分泌されています。その頸管粘液が、排卵日の2日ほど前から粘度が下がり、精液が膣から子宮に到達するのを助けてくれます。そのため、排卵日の2日前にセックスをすると、妊娠の確率が上がるのです。 排卵日を計算するには、まず生理の周期を把握することが必要です。正常に生理が来る女性であれば、排卵日の約14日後に生理が始まります。逆に言えば、次の生理予定日の14日前が排卵日になるわけです。 また最近では、生理や排卵日の周期がわかる便利なアプリもいろいろあります。排卵日だけでなく体重の管理もできる「ルナルナ」。妊娠したらマタニティモードに切り替えられる「ラルーン」などが多くの女性から支持されているアプリですので、一度使ってみてはいかがでしょうか。 ↓生理や排卵日の周期がわかる便利なアプリはこちら 〇「ルナルナ」 〇「ラルーン」
セックスの回数・頻度は2~3日に1回がベスト
「妊娠したいなら、毎日セックスした方が確実」と考えるかもしれませんが、妊娠するためにはセックスの回数・頻度は2~3日に1回がベストとされています。 毎日セックスしても放出される精液の量自体は変わりませんが、精液に含まれる肝心の精子の数が激減してしまいます。精液内の精子は一度の射精後、48時間~72時間ほどかけて元の数に戻ります。当然、精液内の精子数が多いほど妊娠しやすいわけですから、妊娠のためにセックスするのは精子の数が元に戻るサイクルに合わせた2~3日に1回が良いのです。 そう考えると「精液を溜めれば溜めるほど、精液中の精子の数が増えて妊娠しやすくなるのでは?」と思うかもしれません。しかし精液を射精しないで溜めておくと、睾丸は新しい精子を作らなくなってしまいます。そうすると精液の中には古い精子が増えていってしまうのです。 古い精子は運動能力が落ちてしまい、子宮内まで泳いで行って卵子に出会う可能性が下がってしまいます。そのため妊娠しやすい精子を保つためにも、2~3日に1回はセックスをして射精をするのが望ましいのです。子作りのためだけのセックスはNG!体位や排卵日など考えすぎないのも大事
「妊娠したい」と考えすぎると、セックスが子作りのためだけのもの、義務のようになってしまいます。特に晩婚化が進んでいる現在、年齢的に一刻も早く妊娠したいと考えたり、なかなか妊娠できなかったりして焦ってしまう人たちも多いようです。 しかしこのように焦ったり、セックスが義務感からするものになってしまったりすると、ストレスを感じてセックス自体が苦痛になってしまいます。最悪の場合、男性がEDになってしまったり、女性が生理不順になってますます妊娠しづらくなってしまうことも。 このようなことにならないように、妊活としてセックスするとしても、セックス自体を楽しむ余裕が夫婦ともに必要になります。夫婦がお互いにセックスをしたいからする、その結果として妊娠する、そんな自然な流れで妊活するのがベストと言えるでしょう。1年経っても妊娠しない場合は「不妊」を疑う
焦らず無理をせず、自然な流れでセックスをして妊娠するのがベスト。そうは言っても、なかなか妊娠できないと焦ってしまうのは仕方がありません。ほとんどの場合、週に1~2回セックスを続けていれば、1年以内には妊娠するもの。もし妊活を始めて1年以上経過するのに妊娠しない場合は、「不妊」を疑うべきです。 日本産科婦人科学会では、「避妊せずに性行為を行って1年たっても妊娠しない場合」を「不妊」と定義しています。不妊は男性、女性両方に原因が考えられますので、夫婦どちらかではなく両方が検査を受けることが大切になります。 特に男性は不妊検査や治療になかなか積極的になれず、不妊の原因を奥さんに押し付けるようなケースが多くあります。どちらか一方に責任を押し付けるのではなく、2人一緒に不妊に対して向き合う姿勢が必要なのです。 不妊検査は女性は婦人科で、男性は泌尿器科で受けられます。ほかには不妊治療を専門に扱っている病院もありますので、そこで検査を受けることも可能です。できれば夫婦バラバラにではなく、2人で同じ日に検査を受け、検査結果を聞きに行くべきでしょう。その方が、不妊を夫婦2人の問題として考え、2人一緒に取り組んでいく決意も固まるためです。
不妊治療の種類と料金の相場
一般的な不妊治療は、3種類あります。それぞれの説明と料金の相場をご紹介しましょう。 まず1つ目は「タイミング法」と呼ばれる治療です。検査結果をもとに、医師が排卵日を推測し、医師から妊娠しやすい日の指導を受けながら、その前後にセックスをする方法です。保険が適用され、料金は数千円程度です。 2つ目は「人工授精」です。排卵のタイミングに合わせて、子宮内にあらかじめ採取して置いた元気な精子だけを人工的に注入する方法です。保険は適用外で、1回につき1~2万円が料金として必要になります。 3つ目は「体外受精」です。卵子を体外に取り出し、シャーレの中で精子と受精させます。受精卵が順調に分割していった段階で子宮へと戻します。タイミング法や人工授精では妊娠できず、自力での受精が難しいときの方法として採用されます。保険は適用されず、1回20万~60万の料金がかかりますが、国の特定不妊治療助成事業の公的補助を受けることが可能です。騎乗位でも避妊しなければ85%の確率で妊娠する!妊娠確率を下げる方法
「騎乗位は妊娠しにくい体位」は嘘であり、妊娠のしやすさと体位はほぼ関係がない、とご理解いただけたと思います。しかし世の中には、こうした迷信を信じて「騎乗位なら妊娠しないから」と、中出しをしてしまう場合もあります。 万が一、望まない中出しをされてしまった場合でも、妊娠の確率を下げる方法はいくつか存在します。望まない中出しで妊娠してしまう、今回はそんな悲劇を避けるためにも、妊娠の確率を下げる3つの方法をご紹介します。 また、下の関連記事ではさらに他の方法とその詳しい内容をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。 〇関連記事:中出しで妊娠する確率は約1.6%!さらに妊娠の確率を下げる方法
モーニング・アフターピル
モーニング・アフターピルは「事後避妊薬」「緊急避妊薬」とも呼ばれ、レディースクリニックや産婦人科などで処方してもらえます。服用すると受精卵の着床を防ぐ効果があります。性行為から72時間以内に服用すればほぼ100%、120時間以内に服用すれば99%の確率で妊娠を防げるとされています。1度目の服用から12時間後にもう1度服用が必要ですので、忘れないようにしてください。 このモーニング・アフターピルは基本的に「避妊に失敗したときの最終手段」であり、効果が強烈な分、吐き気や頭痛などの副作用が出る可能性があります。とは言っても、中絶手術よりは女性への負担は少ないので、緊急時の避妊法として覚えておきましょう。低用量ピル
低用量ピルは「経口避妊薬」とも呼ばれ、レディースクリニックや産婦人科で処方してもらえます。毎日1回服用を続けることで排卵を抑え、避妊効果はコンドームよりも高い、と言われています。毎日服用を続けていれば1週間から10日ほどで、避妊効果が現れますので、飲み始めには避妊はできない点に注意しましょう。 毎日飲み続けるものであるため、副作用が小さいのも特徴です。身体が慣れるまでは吐き気やだるさ、頭痛を感じることもありますが、長くても2週間ほどでなくなります。また生理痛を軽くしたり、生理の周期を整えたり、肌をキレイにしたり、などの効果もあるため、避妊目的以外で服用している女性もいます。
IUD・IUS(子宮内避妊具・システム)
IUDは「子宮内避妊具」と呼ばれ、子宮内に挿入することによって子宮内膜に軽い炎症を起こします。すると精子の運動を阻害したり、受精卵の着床を防いだりする効果があり、避妊ができるのです。一度装着すると2~3年は避妊可能なのがメリットですが、子宮内に装着するため出産未経験者には向かない点はデメリット。 IUSは「子宮内避妊システム」と呼ばれるものです。子宮内に挿入するのはIUDと同じですが、IUSは「黄体ホルモン」を持続的に放出することで避妊の効果があります。最長で5年は効果が継続しますので、出産経験者でこれ以上妊娠を望まない人、しばらく次の妊娠まで間をあけたい人に向いています。