埼玉大宮にあった大人気セクキャバグループ「S」について語る

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大宮セクキャバ「S」。VIPルームでおこなわれていた過剰サービスを元嬢が教えよう こんばんは、アダルトライターの百花繚乱です。 数年前、埼玉の大宮にあった大人気セクキャバグループ「S」と言えば、ピンとくる殿方も多いのではないでしょうか? 大宮駅東口を出てすぐの繁華街、南銀座通り(南銀)にあったお店です。 今ではグループ店すべて摘発され潰れてしまっていますが、本当に懐かしいセクキャバグループです。 なぜ「S」は摘発されなければならなかったのでしょうか? 今回はその真相を、当時「S」のセクキャバ嬢をしていた百花繚乱が暴露していきたいと思います。

「S」での料金システム

大宮は南銀にあった「S」のグループ、当時は大人気のセクキャバばかり4店舗ありました。 お客様はそれこそ大学生から普通のサラリーマン、チンピラやホスト、大宮駐屯地に勤務する自衛隊員までさまざまでした。 わたしは元嬢にすぎないので、お客様と利用料金のやり取りはありません。 それでも覚えている限りでは、基本料金は40分ワンセット4,000~6,000円くらいで、飲み放題という良心的なものでした。 しかもそんな「S」には、隠された裏ワザがあったのです。 それは、「VIPルーム」。 追加料金を支払って半個室になっているVIPルームに行けば、通常席の数倍女の子のサービスが過激になるという、お客様にとってかなり嬉しいものでした。 そのVIPルームに行くための追加料金は20分2,000円、40分5,000円というよくわからない設定でしたから、20分よりも40分のほうが、もちろん延長してそれよりも時間が長くなればなったほうが嬢には喜ばれ、サービスはますますエスカレートしていきます。 そして、ここでは「チップ」も飛び交っていました。 セクキャバ嬢は稼ぐためにそこにいるので、全額自分のお財布に入るチップは大好きです。 5,000円ももらっちゃった!わたしは万札もらっちゃった!というのは、嬢たちの待機室では毎日当たり前に交わされていた会話であります。

セクキャバなのに、VIPルームで抜きがおこなわれている?!

なんだその高額チップは?と、Sをご存知ない男性は不審に思われるでしょう。 実はこれは「抜き」のサービス料金。 チップなので利用料金がちゃんと定められているサービスではありませんが、嬢たちの話を総合すると、手コキ5,000円、フェラは10,000円~というのが相場だったようです。 VIPルーム利用料金を支払わなければならないうえにチップまでかかってしまうので、抜きあり風俗と考えれば高すぎる料金ですが、セクキャバ店内でセクキャバ嬢に抜きをしてもらうという夢のサービスを実現させていたために、どんどん値段が高騰していったものだと思われます。 そして、前述したとおりVIPルームは半個室なので、前を通ったら全裸の男女が見えた!だとか、〇〇さんは本番をさせているらしい!などとも待機室で噂になったこともありました。 それはあくまでも噂にすぎませんが、VIPルームでの過剰サービスはなかば黙認されていたようで、わたしもVIPルームを取ったとき、ボーイから実際に「もっと指名客を取りたいなら、頑張ってVIPで手コキくらいはしてよ!」と堂々と発破をかけられたことまであります。 今思い返せばとんでもない違法店なのですが、そのときはボーイも嬢もみんなエスカレートして、感覚が麻痺してしまっていたのでしょう。 しかしこれでは、警察当局に目をつけられて当たり前の話でした。

「S」が摘発された夜

「S」が摘発されたのは普段と何も変わらない夜のことです。 その日もわたしは普通に出勤しており、まずは通常席で男性客にまたがっておっぱいを丸出しにしていました。 お客様とディープキスをし、乳首を舐められていたとき、いきなり店内が真っ暗になったあと明々と照明がつき、大音量で流れていたBGMがぴたりと止まりました。 どうやら、「S」を恨んでいたお客か周辺の店からタレコミがあったらしく、警察官が数名店内に踏み込んでくるのが目に入ります。 警察官に動くことを禁じられた嬢たちは、お客様にまたがっておっぱいを出したまま固まってしまいました。 情けないことにそのままの状態でひとりひとり、証拠となるおっぱい写真を撮影されたのです。トホホ、嫁入り前なのに。 自分のことだけでもいっぱいいっぱいだったので、そのときVIPルームで下半身まで脱いでいたお客様や嬢たちがどうなったのかはよくわからなかったのですが、予想はつきます。 恥ずかしい証拠写真を撮られたうえ、最寄りの警察署に連れて行かれたのであろうことは想像に難くありません。 セクキャバといえども、法律やルールを守ってやっていかなくてはとんでもないことになるのだなあと感じた、そんな切ない夜でした。

オーナーはたくましかった

しかし、そんな違法店のオーナーやボーイたちといえども、その後の生活もあり食べていかなくてはなりません。 その中でも、妻子がいた人たちはなおさらでしょう。 わたしはどうせオーナーはほとぼりが冷めたころ、また別土地でセクキャバをするのだろうと踏んでいましたが、「S」グループのオーナーはそれでは終わらないくらい肝が据わった人でありました。 「S」グループのその後の情報はネットにもあまりありませんが、当サイトの他ライターさんの記事を見ると、なんと同じ大宮で同じ名前をしたガールズバー&水着居酒屋グループに変貌を遂げているそうです。 摘発され潰れた店と同じ名称で営業許可が取れるのかがわかりませんが、業種は変わっているようですし、そういえば当時から風俗営業法の許可は出されていませんでした。 今はどうなのでしょうか? 元いた嬢たちはもういないでしょうが、今いるガールズバーの女の子はそこがもともとは過激すぎるセクキャバだったことを知っているのでしょうか? とにかく、同じ名前の店を見つけて、懐かしい!とばかりに期待して入店した男性は、女の子とトークをするだけのガールズバーになっていて、ガッカリすることになるのではないのかと思っています。 本当に昔は自由な時代でしたね、なんだかさみしい限りでもあります。 (文/百花繚乱)