2019年07月20日 風俗部ニュース PR
地方出身の女子大生が風俗で働く背景についてデイリー新潮が伝えている ホステスは勤務時間が深夜にまで及ぶため、学生にはハードルが高いそう 真面目に勉強したいと思う学生ほど、お金のために風俗を選択するのだという 地方出身女子大生はなぜ風俗店で働くのか 前川前次官に読んでほしいレポート 慶応大学在学中にソープ嬢をやっていた女性が語る「地方から勉強しに来ると本当にお金がかかるから、真面目に勉強したい、ちゃんと就職したいって女の子ほど風俗を選択する」 ■前次官の体当たり調査 加計学園の問題で、「官邸からの圧力」を告発するとともに、「出会い系バー」への体当たり調査が話題になっている前川喜平前文部科学省事務次官。 出会い系バーに通っていたのは、テレビで見た若い女性の貧困問題に興味を持ったため――という主張に、どれだけの人が納得するかどうかは不明ながら、そのフットワークの軽さだけは誰もが認めるところだろう。 夜遅くまでの仕事が多く、激務とされるキャリア官僚の仕事をこなしながらも、新宿歌舞伎町に夜な夜な「調査」に出向くというのは、並大抵の能力の持ち主にできることではあるまい。 そんな高い志と行動力をもつ前次官に是非とも紹介したい人がいる。 慶応大学在学中にソープ嬢をやっていた女性が語る「地方から勉強しに来ると本当にお金がかかるから、真面目に勉強したい、ちゃんと就職したいって女の子ほど風俗を選択する」 介護問題や貧困問題を取材し続けるフリーライターの中村淳彦氏だ。中村氏は多くの風俗嬢らに取材を重ね、女性の貧困問題について多角的な分析を行い、多くの書籍を著している。中村氏による取材をまとめた『日本の風俗嬢』では、「女子大生はなぜ風俗嬢を目指すのか」という項を設けて、その理由を以下のように述べている。以下、同書をもとに女子大生等が風俗で働く背景を見てみよう。 ■ホステスは実はハードルが高い 当然のことながら、働く理由はほとんどが経済的理由であって、それは普通の仕事であっても、風俗でも同じことである。 「いきなり風俗嬢にならなくても、ホステスやキャバ嬢でいいのでは」 そう思う方もいるだろうが、そうした仕事はまず酒を飲めなくてはならず、未成年は論外である。 しかも、勤務時間が深夜にまで及ぶので学生や兼業者にはハードルが高い。 一方で、性風俗店は時間の融通が利くうえ、日払いなのですぐにお金になるのだ。 実家暮らしであれば、生活費をあまり心配しなくてもいいケースが多いが、苦しいのは地方出身の学生。風俗という道を歩むのは、圧倒的に地方出身者が多いという。 長引くデフレの影響か、学生への仕送りは長い間減少傾向にあった。 1996年には10万円以上だった仕送り平均月額が、2013年には7万円台となっているのだ。東京など都心部では家賃でほとんど消える金額である。 中村氏は、慶応大学在学中にソープ嬢をやっていた女性からこんな話を聞いている。 「地方から勉強しに来ると本当にお金がかかるから、真面目に勉強したい、ちゃんと就職したいって女の子ほど風俗を選択する」 この女性は卒業後、現在は一部上場企業に勤めている。 ■家庭教師ではまかなえない ここでまた、こんな疑問がわくかもしれない。 「いい大学なんだから、塾講師とか家庭教師とかあるでしょうに」 ところが、これも結構難しい。関西の国立大学に通いながら、風俗店勤務の女性の声が紹介されている。彼女は実家が東北で、家計が苦しいので自分である程度稼がなくてはいけない状況だった。 家庭教師などは一般のアルバイトよりも時給がいいのだが、問題はそう長時間は働けないという点だ。 「1年生のときは、家庭教師と塾講師と携帯販売の仕事を掛け持ちでしていました。家庭教師も塾講師も時給1500~1800円くらい。 週5、6回働いても12万円くらいにしかならなかった。公務員試験を受けようと思っているので、授業は最優先、かなり無理をしてもそれくらい稼ぐのが限界ですね。 風俗を始めたのは、やっぱり親になにも頼れない環境で大学生をしているから」 この問題を長年取材してきた中村氏は、同書で女子大生のみならず主婦などがなぜ風俗で働くようになったのか、数多くの肉声を紹介している。その中には、前次官と同窓、東大生までいるのだ。 こうした先行者の研究を鵜呑みにせずに、自ら生の声を聞こうという前次官の姿勢は、ある意味では評価できるのかもしれない。また、単に観察者としてかかわるのではなく、ときには自らお小遣いも渡していたというのだから、その篤志を評価する向きもいるのかもしれない。 惜しむらくは、現状、「調査」がどのように文部科学行政に活かされたのかが不明な点であろうか。 (出典:livedoor)