妊娠7か月の妊婦が出産費用のために風俗嬢なんてどうかしてる

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「出産費用がないんです」 ×月×日。 今日は妊婦さんや出産後の母乳ママが働く某店を取材。現れたのは20歳の妊婦はるかさん(仮名)。現在妊娠7か月だという彼女のお腹はぷっくりと膨らんでいる。 色白で幼い顔立ちのはるかさんの表情に変化が現れたのは、私からある質問を受けた直後だった。 いきなり目のふちに涙が浮かび、頬を伝ってぽろぽろとこぼれ落ちたのだ。彼女は涙声で呟く。 「やりたくてこんな仕事をするはずないじゃないですか……」 私が彼女にぶつけたのは、「風俗で働くことに罪悪感はある?」という質問である。 「普通に昼の仕事だけで出産費用が貯められたらいいけど、妊娠しちゃって働けないでしょ。だからこんなことしたくないけど、仕方なくやってるんですから。もうほんと、こんな仕事やりたくない」 はるかさんはそう続けると、両手で顔を覆った。こういったインタビューを20年以上やっているが、女の子が目の前で涙を流したのはこれが初めてのことだ。 夫にも誰にも話せない 1年前に結婚したという土木作業員の夫は彼女と同じ20歳。はるかさんも同じ職場で働いていた。しかし妊娠によって仕事を失い、家計は夫の手取りで20万円にも満たない収入で賄わなければならなくなった。 「お店ではお客さんが平気で指を入れてきたり、本番なんかも強要してくるんです。もちろん断ってますけど、そういうのもいや」 お互いの両親に頼れないのかと訊くと、夫は母子家庭でまだ小さな弟と妹がいるために無理で、彼女も両親の反対を押しきって結婚したため、頼ることができないという。 「もうちょっとだけ、もうちょっとだけのガマンだって自分に言い聞かせて働いてます。臨月の前までには絶対にやめるつもりです」 夫には飲食店で働いていると話しているそうだ。風俗での仕事については、「誰にも話せません」と言い切る。そんな彼女に、とてもではないが「頑張って」と気楽に声をかけることはできなかった。 (日刊SPA!)
出産費用のために風俗嬢? この記事を読んで唖然としてしまった。 出産費用は数万円程度しかかからない。それくらいのことは、ネットでも簡単に調べられることだ。 この風俗嬢は、そんなことも知らないのだろうか。 また、この記事を書いたライターは、「出産費用ってどれくらいかかるのだろうか」と、記事を書くにあたってネット検索くらいしてみないのだろうか。 試しに、出産費用がいくらかかるのかネットで検索してみると、実質的に数万円で済むことがわかるまでに1分もかからなかった。 誤解のないように詳しく説明すると、出産費用は40万円程度かかる。しかし、健康保険に加入していれば、出産育児一時金が42万円出るから、実質的に出産費用はまったくかからないと言っていい。 自己負担しなければならないのは、出産費用以外の入院費だけで、これが数万円程度かかる。 たったこれだけなのだ。風俗嬢にならないと出産費用が稼げないなんてことは、まったくない。 ちなみに、出産費用は一旦自己負担で払わなければならないから、40万円の現金を用意しなければならない。 しかし、いくら何でも、それくらいは何とかできるだろう。 40万円はすぐ還ってくるのだから、一時的に工面すればいい話だ。 この風俗嬢は、親の反対を押し切って結婚したから、自分の両親は頼れないらしい。 夫は母子家庭でまだ小さな弟と妹がいるから無理だというが、10万か20万なら何とかなるだろう。 あとの足りない分は消費者金融で借りればいい。 何なら、40万全額消費者金融で借りてもいい。返すあてのない金を借りるのではない。すぐに出産育児一時金が出て全額返せるのだから。 出産費用が実質的に数万円程度しかかからないことは、子供を持つ親ならみんな払った経験があるから知っている。 独身の人なら、この記事を読んで風俗嬢に同情するかもしれないが、子供がいる人なら一笑に付すだろう。 女性が妊娠すると母子健康手帳をもらうが、このとき出産に関するさまざまな資料を渡される。 そこには、出産の費用と出産育児一時金などの情報が詳しく書かれている。 それさえ読めば、出産のために風俗嬢になるなど、バカげたことはしなくて済むとわかるはずなのだ。 記事を読み返してみて、さらに不可解なことに気づいた。 この風俗嬢は、「臨月の前までにはやめる」と言っている。現在妊娠7か月だから、あと2か月くらい続けるということだろう。現在、風俗嬢になって何か月目かわからないが、いったい出産にいくらかかると思って働いているのだろうか。 40万円くらい、風俗嬢ならすぐに稼げるはずの金額だ。 それに、夫には飲食店で働いていると話しているというが、妊娠7か月で雇ってくれる飲食店などあるのだろうか。話がおかしいと、夫は気づかないのか。 腑に落ちないことが多すぎる。