2017年04月28日 風俗部ニュース PR
中国人旅行者たちによる「爆買い」が終了。最近ではそんな話を耳にするようになった。経済成長の鈍化に加え、中国の大本営発表による経済レポートの信憑性を疑う“そもそも論”の指摘もあれば、中国国民の財布の紐は固くなるばかりだろう。 爆買いの恩恵を受けていた日本国内の百貨店や電器店関係者には頭の痛い話だろうが、思わぬところに、もっと悲惨な状況に追い込まれた日本人事業者がいた。 “爆買い”の恩恵を受けていた日本の風俗業界 「去年の終わりくらいから、パタっと来んようになった。もうこの仕事も終いですわ」 こう話すのは、大阪を拠点にデリヘル数店を経営する風俗グループの経営者、村野氏(仮名・50歳)だ。かつては風俗店以外にも飲食店や美容室の運営も行っていたが、不況のあおりを受けてデリヘル以外の事業からは全て撤退していた。困り果てていた村野氏のもとに、思わぬ朗報が舞い込んできたのは4年前のこと。かつて世話になっていた元暴力団関係者の男から、とある相談を持ちかけられたのがきっかけだった。 「村さん、三十人ばかりオンナを用意出来へんか? いうて連絡してきよったんです。聞いてみると、中国人のバスツアー客に日本の女のコが人気あるっちゅーことで、いろんな店からかき集めて、派遣したんですわ」 一方で、女のコからは「外国人観光客の相手をするのは怖い」といった声もあったが、実際に接客してみると、中国人観光客は意外と紳士的で、なにより、とにかく金払いが良いことが判明したのだった。通常なら2万円程度だったプレイ料金も、中国人相手ならその倍近くで設定しても、次から次にひっきりなしにオーダーが入った。 「中国人客も喜ぶし、女のコはチップがもらえるいうて喜んでました。うちも儲かるし、こんなええことはあらへん思うてね」 中国人観光客を相手に毎月数百万を稼いでいたが… 村野氏は元暴力団関係者のネットワークを使い、関東地方でも中国人向けデリヘルの運営を始めた。中国人団体客が宿泊しやすいホテルとの交渉をはじめ、ときには地元の風俗業者とも協議し、とにかく派遣しまくったのだという。 「S県のK市って言えば、観光地でもなんでもあらへんのですけど、そこのさびれたホテルに、数台の観光バスが横付けされてね、中国人の男がドーっと降りてきよるでしょ。全員、日本の女の子を買いに来ることだけが目的のツアー客。近所の人たちが何事や?いうて目を丸くしてはりましたよ(笑)」 一昨年、昨年は利益だけで毎月数百万円の純利益を叩き出し、新たな中国人向けサービスの計画も立てていたというが……。 「中国人が来んとなれば、全て終わり。こうなりゃ中国国内に日本人の女のコ送り込んで……とも考えたけど、あっちは怖いでしょ? また不況や不況やいう生活に戻るのかと思うと、しんどいっすわ……」 儲かる中国人向けサービスに熱心になりすぎたせいか、本業だった日本人向けデリヘル事業の方はサッパリだという村野氏。爆買い効果で得た利益は、本業の立て直しに使うということだが、泡沫の夢の終わりはあまりにも早かった。 爆買いバブルの終焉を迎え、中国人向けサービスを強化していた店は今後どのように盛り返していくのか。対応が急がれるのは百貨店や電器店だけではなかったようだ。 (日刊SPA!)