有名AV女優のみせしめ逮捕はどこまで影響する?

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風俗部ニュース
AV業界に激震が広がっている。無修正アダルト動画のインターネット配信を手助けしたとして、出演した女優や男優まで逮捕されたのだ。ネット上では有名AV女優の無修正モノも数多く配信されているが、法曹関係者は「摘発対象になりうる」と指摘する。[夕刊フジ] わいせつ電磁的記録頒布(はんぷ)幇助(ほうじょ)容疑で逮捕されたのは、無修正動画の撮影現場にAV女優を派遣した芸能プロダクション「ディクレア」社長の石崎宣行容疑者(35)や同社従業員ら計5人。中には出演していた元女優の西川ゆい(25)と男優も含まれていた。 撮影した無修正動画を米国の動画サイト「カリビアンコム」で配信したAV制作会社の社長らも1月に逮捕されている。 西川は2013年に「現役女子大生!! ゆるかわインテリ18歳 AVデビュー!!」でAV界入りし、オムニバス物を含めて約200本に出演。1月にブログで引退を表明した。 無修正AVをめぐり、出演した女優や男優まで立件するのは異例だが、弁護士の高橋裕樹氏は「無修正動画を野放しにさせないためのみせしめではないか」とみる。 「11年に刑法175条のわいせつ物頒布等の罪が改正され、電気通信によるわいせつ物の送信も頒布に含まれるようになった。海外のサーバーを利用すれば国内では処罰されないとして配信を続ける業者もいたが、14年の最高裁判決で配信業者の有罪が確定し、その理屈が通らないことが認められた」と高橋氏は解説する。 AV女優の無修正動画はネット上で数多く見受けられる。カリビアンコムに限っただけでも、「NGプレーなし」とうたわれたAや、ストリップ出演でも知られる超巨乳のB、大手レーベルとの専属契約でデビューしたロリ系のC、大物タレントがお気に入りだと公言するDなどのあられもない姿が…。高橋氏は、彼女たちも「摘発の対象になりうる」というから大変だ。 「ネット上にわいせつ物が見られる状態で置かれていることは犯罪が継続中だということで、いつまでも時効が成立しない状況にある。『無修正』をウリにした作品は今後も目をつけられることは間違いない」 (出典:産経ニュース
記事にもあるとおり、これはみせしめ逮捕の可能性が高いが、問題なのはなぜ「いま」なのかということだろう。 無修正AVが出回ったは、昨日や今日の話ではない。 それをずっと放置していたのに、なぜ急に取り締まるのか。 それに、ネットには無修正の有料配信だけでなく、無料でも相当な数の無修正動画が出回っていて、自由に視聴したりダウンロードすることもできる。 当局は、これについては取り締まるとも何とも言っていない。 ただ単に、「海外サーバだからといって摘発逃れはできない」というだけで、いまのところカリビアンコムだけを槍玉に挙げようとしている。 しかし、何のためにこんなことをしているのか、皆目見当がつかない。 そもそも、今頃カリビアンコムを取り締まったところで、どうなるというのか。 いまやネットでは、国内サーバでも複数の大手動画配信サイトが、堂々と無修正動画の配信を行っている。 これらのサイトでは、ネット上にあるフリーのダウンロード専用ツールを使えば、動画を無料で自由にダウンロードすることができる。 これを野放しにして、海外サーバ経由の動画配信サイトだけに神経をとがらせてもあまり意味がないのだが、報道によると当局は海外サーバだけを目の敵にしているようだ。 何のためにこんな無意味なことをするのだろうか。 ちなみに、国内サーバの動画配信サイトは基本的に無料で動画を視聴できるが、一部の動画だけ制限がかけられていて、会員にならないと視聴することができないようになっている。 だから、この制限がかけられた動画を見たい人だけが料金を払って会員になり、それが配信サイトの収益になる。 つまり、動画を1本購入するごとに料金が発生するのではなく、一部の会員限定動画を視聴するのに料金が必要なことが、カリビアンコムとの大きな違いだ。 これだと、ある特定の商品を購入したことにはならないから、摘発されないとでもいうのだろうか。 そんなバカなことはないと思うのだが、基本的に視聴するだけだし、ダウンロードしたとしてもその証拠は残らない。 もしかすると、これだと現行法では手が出せないのかもしれないな。 もしそうだとすると、大物AV女優が逮捕されても、また仮にカリビアンコムが摘発されることになったとしても、古いタイプの動画配信サイトがターゲットになるだけで、国内サーバで堂々と無修正動画を配信している業者は痛くもかゆくもないわけだ。 そうなると、大物AV女優の逮捕も「カリビアンコム摘発か?」というニュースも、ただの「みせしめ」で終わってしまうのではないだろうか。