風俗嬢に予約集中!?プレミアムフライデーに期待する風俗業界の打算と誤算

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下半身にプレミアムとはならないのかも。政府が消費喚起や働き方改革の一環として打ち出した「プレミアムフライデー」が、いよいよ今週金曜(24日)から始まる。 これは毎月最終金曜は退社時間を午後3時にしようというもの。政府としては仕事を早めに切り上げた後、友人や家族と会ったり、旅行に出かけたりという過ごし方を想定しているが、少なからぬ殿方は明るいうちからヌキに行きたいはず。風俗業界はどうなるのか。 プレミアムフライデー事務局のホームページには、最終金曜の派手な過ごし方が提案されている。「ゆったり贅沢『午後ブラショッピング』」「大切な人と夕方からゆっくり『アーリーディナー』」などなど。 そういった過ごし方もいいが、やっぱり男たるものアーリー風俗のほうがいいだろう。風俗業界も期待しているのではないか。 風俗関係者は「通常、昼は店がすいているので、来たい客は多いはず。日中なら夜より価格も安い。普段、会えない昼番の女のコと遊べることもプラス。はしごしてくれるといいですね」と喜ぶ。 しかし現実は、そう甘くない。風俗情報誌「俺の旅」(ミリオン出版)の生駒明編集長は「昨年からプレミアムフライデーの話は聞いていましたが、風俗店がそれに合わせて企画をしたりというのは聞かないですね」と効果に疑問を呈する。 政府の政策に風俗業界が乗っかった例は2009年の定額給付金だ。1人1万2000円が配られたので、覚えている人も多いだろう。「あのころ、愛知県に取材で行ったら、風俗店が『定額給付金コース』を作っていたんですよ。 ここだけじゃなく、全国に便乗したコースや割引がありました。理由は簡単で、お金が配られたから。そりゃ、みんな使うことを考えるじゃないですか。プレミアムフライデーは、ただ消費しろって話。給料が増えないのに消費はできないですよ」(生駒氏) 働き方改革とは聞こえがいいが、お金を使って経済を回してもらいたいという政府や経済界の思惑にすぎない。実際に働き方が変わりそうなのは風俗嬢だけかもしれない。 「最近、大学生が奨学金で借金を背負う問題が話題になりました。風俗業界も無縁じゃなく、都内のピンサロに行くと女子大生がいっぱい。聞くと口を揃えて『奨学金返済のために今稼ぎたい』と。時間があれば、みんな稼ぎたいんです。すでに社会に出ているOLで稼ぎたい人は、午後3時に退社してデリヘル嬢になるかもしれない。月末の金曜だけ現役OL風俗嬢が激増することは間違いありません」(同) もっとも、客が増えるかどうかは別問題だ。「うまくいって風俗業界が盛り上がれば最高です。しかし、消費喚起のための政策でしょうが、そもそも、みんなが消費しないのは、お金がないから。定額給付金のようにお金をくれれば、みんな喜んで風俗に行きますよ!」と生駒氏。時間ができて、OL風俗嬢が増えても、お金がなければ遊びに行けない。 (出典:東スポWeb
そもそも、プレミアムフライデーは経済産業省が提唱したもので、マスコミでも大々的に報じられた。 毎月月末の金曜日の終業時間を午後3時に早めるよう企業に呼びかけ、消費を喚起しようというものだが、お役人ってマジでこれが消費拡大につながると考えているのだろうか? どんな人でも、その人が1か月に使えるお金はだいたい決まっている。 収入が増えない限り、これは変わらないわけだ。 仮にプレミアムフライデーを設けて、政府の思惑どおり最終金曜日にみんながお金を使ってくれたとしよう。 果たしてこれで経済効果がアップするのかな? 答えはノーだ。 もしプレミアムフライデーにお金を使ったら、次の土日はお金を使わないようにすると考えるのが普通ではないだろうか。 だって、1か月に使える金額は決まってるんだから、どこかで多く使ったらどこかを締めないといけないのは当たり前のことだ。 もしかすると、プレミアムフライデーを考えた人は、こんな簡単な理屈がわかっていないのではないだろうか、とさえ思ってしまう。 しかし、よく見てみると、これと似た勘違いは他にもあるようだ。 たとえば、ゴールデンウイークになると、国内旅行や海外旅行に行く人が増えて経済効果があるという。 果たしてそうだろうか。 ゴールデンウイークに海外旅行に行く人は、4月の初めくらいから節約を始める。 だって、限られたお金をやり繰りして海外旅行に行くのだから、その分を切り詰めないとやっていけないのだ。 洋服を買いたいと思っても、海外旅行に行くから買わないでおこうとか、おいしい物を食べたいと思っても我慢する。 そうしないと、海外旅行に行くお金は捻出できない。 しかも、この状況は海外旅行から帰ったあとも、しばらく続くことになる。 つまり、ゴールデンウイークのおかげで旅行会社は潤うかもしれないが、他の業界はそのあおりを食って売り上げが落ちているはずなのだ。 この「方程式」は、プレミアムフライデーにもそっくり当てはまる。 だから、最終金曜日に消費が拡大すれば、その分どこかで消費が落ち込んで、トータルで見ると国民が使う金額は変わらない。 つまり、プレミアムフライデーは、何の消費喚起にもならないということだ。 だけど、記事にもあるように、プレミアムフライデーのおかげで、最終金曜日限定の風俗嬢が増えることはあるかもしれない。 午後3時に仕事が終わって、さてこれからどうしようと考えたとき、大きく分けて人には2つの選択肢がある。 ①時間があるから遊ぶ ②時間があるから働く この2つだ。 経済産業省は、早く退社できれば「遊ぶ」人が増えると考えているようだが、その時間に「働く」人だって増えるだろう。 記事では、風俗の客が増えるかどうかわからないと書いてあるが、最終金曜日に早帰りできるなら、風俗に足を運ぶ客も少しは増えるのではないだろうか。 ただし、土日に風俗に行こうと思っていた客が金曜日に行くだけで、1か月トータルの客数は変わらないから、風俗業界が潤うことにはならない。